アンケート報告(7~9月)
7月から9月末までのアンケートの集計報告をします。全体の評価は99%が「良い」または「とても良い」でした。
展示ごとの評価ではいつものように「大物」が上位を占めていますが、今回少し違いがあったようです。例えば「オオカミとイヌ」が3位、縄文柴犬が5位でした。また目立たないフクロウが7位というのもこれまでにないことでした。企画展は残念ながら17位にとどまりました。
以下はアンケートに寄せられた「感想」「印象に残ったもの」と「期待すること」です。
【感想・印象に残ったこと】
<大学について>
-大変奥の深い学問をされていると思いました。学問に対する真摯な姿勢を感じ、敬意を表します。
-麻布大は素晴らしい。是非入学したい。
-プラスチネーションでは多くの動物の肺や内臓を見ることができとても印象的でした。アナコンダ骨格
では、病理学の研究をやっている方たちが解剖していて私も麻布に入ってやってみたいと思いました。
-学校の部活で解剖をして骨に興味を持ち見学しにきました。足りない歯などがありましたが、どれもき
れいでこのような標本をつくりたいと感じました。おもしろかったです。
-大学だからこそある珍しい動物の骨格や、獣医治療・解剖具があり、とても興味深く面白かったです。
<博物館について>
-大学内にこのような博物館があることに驚いた。麻布大の魅力を再度感じることができた。
-こじんまりとしたサイズではありますが、この博物館の大きさはとても良いと思いました。学生さんの解
説も親しみやすくて良かったです。
-今まで見てきた大学の博物館で一番わかりやすかった。説明者もわかりやすく話してくれた。
-大学の博物館としてはとても充実した博物館と感じました。
-大学の博物館と思えないほど充実していて良かったです。
-大学に博物館があることがすごいと思いました。
-動物の骨格がたくさんありびっくりしました。素晴らしい大学内の博物館ですね。
-麻布ならではの博物館だったと思います。改めて入学して良かったと感じました。
-ただ見るだけではなく、どうして、何故かが見て、きいて分かるのが他の博物館とは違いました。
<展示について>
博物館:今回は3Dレプリカがあり、本物でない展示物がありますが、そのほかの標本は全て本物です。
にもかかわらず「本物のようだった」というコメントがありました。誤解のないようお願いします。
-I saw many kinds of skeletons what I can't visit in Taiwan .Very interesting. 台湾では見ることのできないたくさんの骨格を見て、とても興味深かった。
-間近でこんなに多くの種類の動物の骨を見ることができて楽しかったです。あまり骨に焦点を向けたことなかったので、新しい発見ができ良かったです。
-非常に貴重な物を見せていただきました。ありがとうございました。普段実物や写真で目にするのは、肉、皮を被った状態なので、骨格の複雑さ、美しさが良く分かりました。小学生でも理解できるよう説明書きがあるのが良かったです。
-普通の博物館より骨を近くで見ることができたため、細かいところまで比べて楽しむことができました。実際に触ったり詳しい話が聞けてとても勉強になりました。
-とてもきれいに展示されていて見やすかったです。前回来たときと変わったところもあり、楽しく拝見しました。
-展示の文章と展示内容がきちんとリンクしていて見やすかった。
<学生による解説>
-各所に説明の人がいて、展示物の特徴を詳しく説明してくれたので、一人ではなんとなく通り過ぎてしまうところ、意味のある見学ができた。
-解説員の方々の最初の一言(質問)が"つかみ"に良かったです。とても楽しくお話を伺えることが出来ました。また知らなかったことも多数あり、新しい学びになりました。
-楽しかったです!学生さんが丁寧に説明してくださり、質問しすぎてしまいましたが、どの質問にも分かりやすく説明してくださるので、知識が沢山増えました。
-骨のこと、好きな動物のことをとても熱心に勉強されている学生さんが多いという印象を受けました。
-学生の説明が分かりやすく、熱く語ってくれてうれしかったです。普段の授業の様子や解剖の話など、詳しく聞けて面白かったです。ありがとうございました。
-学生さんがとても親切に解説してくださり、ありがたかったです。ついでに学生さんの将来のこととか、研究内容など実情も聞けてとても参考になりました。
-生徒さんがいきいきとご説明してくださっていて、楽しそう(学校生活)だなと感じました。
博物館:以上のように学生による解説には好意的なものが圧倒的に多かったのですが、次のようなコメントもありました。
-雑談をするのであれば、係員(学生さん)はいらないと思う。
<子供への配慮など>
-自由研究で来たので、たくさんのお話を聞けてとても良かったです。とても分かりやすい解説でした。
-小中学生向けにも分かりやすい展示をしていて、小さいうちから動物について、知りたいとか興味がわく試みが良かった。
-小学生にも分かりやすいように読み仮名をふるなど工夫していた点。
-大人も子どもも見て分かるところが一番。
-子ども用のキャプションがあるのは良かった。分かりやすかった。
<標本について>
博物館:個別の標本の名前が挙げられていましたが、ここにはそれらは取り上げていません。「個々の標本を意図を持って展示したこと」を読み取った言葉を取り上げました。
-大きな骨格標本は迫力があって、とても良かったです。"プラスティネーション"という技術は今日初めて知りましたが、純粋に「すごい!」と思いました。解説をしてもらって、いろいろな事を聞けたのが良かったです。詳しくて分かりやすい解説で、興味を持つことができました。ありがとうございました!
-小さなハムスターとゾウの骨格の大きさの違いに驚いた。普段見られない動物の骨格が見られて、興味深かった。
-外側だけでなく、骨の一本一本も理解しないといけないと改めて感じ、大変だなあと思いました。
-サイのツノが髪の毛だと初めて知って、かなり衝撃でした。
博物館:髪の毛ではなく、髪の毛と同質のケラチンでできているということです。
-生物の骨格は、全て役割につながる無駄のない形をしていることがわかった。
-ウシが食べた大量のクギなどに驚いた。ウマが中指で立っていたり、ゾウの歯が4本と初めて知る事ができたから良かった。
-動物によって骨格が似ていたり、生きるために変わった骨をしていたりしておもしろかったです。
-普段見ることのできない骨を立体で見れて感動しました。骨は合理的に進化したのだなと感じさせられました。
-ウサギを飼っているので、毛球症、腎結石の巨大版(ウシ)が見られて、興味深かったです。まるでタワシのように(または泥団子のように)丸まっているのが分かりました。
-立派な標本がきれいに展示され、オブジェとしても魅力的だと思いました。学生さんから標本の作り方を初めて聞き、文系人間としては新鮮でした。
-Very interesting, know every animal's skeleton, especially giraffe, very beautiful. Wish to visit here every day. とても興味深い。全ての動物、特にキリンの骨格がとてもきれいだった。毎日でも見に来たい。
-哺乳類の動物は大きさは違っても基本の骨格は同じなんだなと思った。
-アナコンダの骨格は度肝を抜かれました。しかもこの大学で解剖したと見てさらに驚きました。また骨に触る、というのも初めてで、シカの角があんなに重いものだとは思いませんでした。
-食べるものの違いによって、歯や口の形が全く異なるところ。特にウシとウマの前歯の違いに驚きました。
-獣医学部ということで、ポメラニアンや柴犬の骨格が置いてあることが印象的でした。また、フクロウの骨格の目の部分が他の骨格と違って丸くて、びっくりしました。おなじ目が丸くても違うんだなと思いました。
-在学生の方が、フクロウの骨格について丁寧に説明してくれた。羽のセレーション構造の説明を聞き、動物の構造が、私たちの生活に幅広く使われていることを知って、とても興味がわいた。
-初めて骨に触った。亀の甲羅の裏に背骨がそのままついているのは知らなかった。ゾウの全体模型があるのには、おどろいた。
<写真撮影>
博物館:これまでのアンケートで写真撮影の希望が多かったので、今回、撮影を可能にしました。
-無料でこのような資料を見られる点に感動しました。写真OKな点が嬉しかったです。
-涼しくて静かで眠くなってしまいました。写真OKなのがうれしかったです。
<企画展示、3Dレプリカ>
-思っていたより、とても間近で見られて迫力がありました。3Dプリントのレプリカも、好きな角度から観察できて面白かったです。可動なのも良かった。動物の噛み合わせ?を想像できました。
-3Dプリンターの完成度の高さ
-3Dプリントレプリカに触れて、草食・肉食の口の動かし方がおもしろかったです。時代も進むにつれ、3Dプリントレプリカ等で分かりやすく、生き物について理解できるようになったなと思いました。
<生命・環境科学部>
-世界のゴキブリのコーナーでは日本のゴキブリと違って、見ただけでゴキブリと気付かないものや、とても大きいゴキブリなどがいておもしろかった。あまり大きくはないけれど、内容がたっぷりあり、初めて知ることも多くとても良かった。
<歴史コーナー>
-戦前から戦後、学校がどのようにして復興して今に至るのか、知る事ができて、想像以上に大変なご苦労をされたことがよくわかりました。
-尊敬している増井先生のことなども展示してあったのでとても面白かったです。
-久しぶりに増井さんの名前を見て懐かしく感じた。子どもの頃にニュース等で紹介されている女性だったことを思い出したからである。彼女の活躍ぶりを改めて少し知ることができて良かった。
-麻布大学の歴史や、標本を作られた方についてなどのエピソードを聞けたこと。
<ハンズオンコーナー>
-シカの角を実際に持つことが出来、重さや感触など体験できたのが良かった。
-ハンズオンコーナーで牛とシカの角の役目の違いなど、今まで知らなかったことを詳しく説明していただき、大変勉強になりました。
-ハンズオンでは、シカの角の重さが分かったり、ウマの見分けや脚の部分が知れてとても良かった。
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【期待すること】
博物館:「博物館をもっと広く」、「標本をもっとたくさん」という声はいつもありますが、本館が目指すのは「小さくてもユニークなもの」ですので、ここには取り上げていません。また剥製、鳥類、魚類、恐竜、昆虫などの希望もありますが、現状では対応できませんので、これらも取り上げていませんので、ご了解ください。
<広報について>
-近隣、地域、学校に開放し、存在感をアピールしてほしい。
-とてもすばらしい博物館だと思います。もっと宣伝してもよいと思います。ありがとうございました。楽しかったです。
-博物館を宣伝してほしい。
-このような博物館があるのを初めて知りました。もっと早くに知っていたら、子ども達を連れて勉強できたなと思うので、PRして色々な人に見てもらいたいと思いました。
<展示について>
-アナコンダの顔面が下の方にあってほしい。
博物館:3Dレプリカを計画しています。
<英語解説>
more English introduction. もっと英語の紹介を。
博物館:12月に英文のパンフレットを作成しました。
<イベント>
-骨格標本づくりのイベントをしてほしい。
博物館:骨格標本作りは衛生上の問題、刃物などを使い危険性、専門知識の必要性、時間がかかることなどを考えると学外者を対象とするイベントは難しいです。
-子どもたちができるワークショップなど体験できるもの。
博物館:子供教室やフクロウの巣材分析などすでに行なっています。
<グッズなど>
-本を販売して欲しい
-人が説明できない時用に、ビデオ解説があるとよいと思いました。
-おみやげコーナーを作って欲しい。
-意外と知らない動物たちの骨格について、くわしい説明書きがほしいです。
博物館:事務的にクリアすべき課題があり、すぐにはできませんが、課題としたいと思います。
麻布大学いのちの博物館 公式twitter