12月23日(土)のよく晴れた朝、次々と子どもたちが来館、
「こどもワークショップ『骨を学ぼう!』」が催されました。
登壇者は島津館長です。
子どもたち一人一人に動物の頭の骨、肉食動物と草食動物それぞれ一セットずつ手渡されました。
骨を手に取る、ということ自体あまりない経験なのでしょう。
子どもたちは目を輝かせながら骨を思い思いに観察していました。
各々に渡された骨を見ながら、島津館長のお話が始まりました。
柔らかい口調で話される先生に子どもたちはすぐにリラックスし、
先生から子どもたちへの問いかけには誰からともなくポンポンと答えが返ってくるという、
とても活発なやりとりでワークショップは進んでいきました。
お話の内容は、
例えば動物が食べ物を口に入れて飲み込むまでを例にとり、
歯の形や数、かみ方、筋肉のつく場所や牙や角など
草食動物と肉食動物との違いを絡めて説明されました。
キリンの標本の前では、また別のお話です。
「キリンとゾウはどっちが大きいでしょうか?」
「キリン!」「ゾウ!」
「『大きい』って何を基準にしているんだろうね」
「???」
「お母さんが気にしていることは?」
「体重!(笑)」
「そうです。『大きい』は体重を基準にしているんです」
時にはこんな笑いを交えつつ、考えるお話がたくさんありました。
キリンは走るときの足の出方がヒトと違います。それはなぜなのか。
足の指は2本しかありません。それはなぜなのか。
たった一つの骨を観察するだけでも次から次へと発見があり次の好奇心が刺激される、
そんなワークショップだったのではないでしょうか。
子どもたちの吸い込まれるような眼差しで聞き入る姿がとても印象的でした。
この度はご参加いただきありがとうございました。
今後も地域の方に喜んでいただけるような企画運営を提供していきたいと考えています。
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