【目次】
1. 評価
2. 感想・印象に残ったこと
3. 期待すること
※ 読みたい項目をクリックすると、その項目の記事までジャンプします。
大学祭来館者各位へのお礼
大学祭にご来館いただいた皆様から多くのアンケートが寄せられました。
そのなかでとくに多かったのは、学生の解説への高い評価です。
本館は大学博物館ですから、アカデミックな内容を展示するとともに、学生に解説の場を提供しています。
そのことは来館者にとっても好評ですが、学生にとっても勉強になっています。
学生はまだまだ勉強中ですが、よい解説ができるよう切磋琢磨しています。
アンケートでは「解説がじょうずだった」、「おかげで楽しく勉強できた」などの声が多くありましたが、それは学生を暖かく見守り、自信をつけさようという配慮があってのことであり、たいへんありがたいことです。
この場をお借りして篤くお礼申し上げます。
本館上席学芸員 高槻成紀
■ 1. 評価
10月は大学祭があったので、多くの来館者がありました。ただし台風の悪天候だったため、例年よりは少なくなりました。評価はいつものように非常に高いものでした。
コーナーごとの評価では「動物に学ぶ」(グラフでは「動物」と略記)が抜きん出て高い評価を得ました。これに次いで、獣医学部、博物館へのいざないが続きました。
ケース別ではいつもとは違いがありました。ハンズオンがトップでしたが、これは通常の月は土曜日しかおこなわないハンズオンに不利になりますが、大学祭では来館者が通常展示とハンズオンの両方を訪問し、日数のハンディがなかったためと思われます。また企画展示も4位と高位につけました。これらのことはアンケートの感想にも反映されています。
なお、今回に特異なこととして、「毛球」が2位になり、いつもトップのアナコンダを上回りました。このケースにはウシとブタの胃内からとりだされた毛球や、ウシの胃内からとりだされたクギ類などが展示されているユニークなコーナーです。おそらく、ここの解説をしたミュゼットの学生の解説が来館者の興味を引き出したものと察せられます。来館者の感想にも「学生さんの解説があるおかげで、理解が深まった」という声は多数寄せられています。
■ 2. 感想と印象的だったこと
<博物館全体について>
・静かな空間に身を置き、多くの骨格を見せていただきました。言葉を理解できない生物たちの声なき声に耳をすましました。
・大変印象に残るコーナーばかりで、また来館したいです。
・久しぶりに大学に来たが立派な博物館ができていておどろいた。
・とてもきれいな博物館で、所蔵されているものも充実している印象です。骨の展示またフクロウの企画はおもしろいです。
<大学について>
・麻布大学のことを詳しく知ることができてよかったです。
・自分の子供が学ぶのに適した素晴らしい環境だと感じた。
<標本や展示について>
・初めて見る骨の標本に感動と驚きでした。学生さん達の説明に、よりいっそう驚きを覚えたり、人間と動物の関わり方を考えさせられました。
・レプリカと思いましたが、本物の標本だったことが印象的でした、
・実物の標本ということがすごいと思った。
・プラスチネーションが特に素晴らしいと思います。とても高度な技術が必要なのかと思っています。そして美しい骨にするのはこれまた大変と思いますが、それを期待しています。
<企画展示について>
・フクロウの写真(ネズミを捕らえた瞬間とヒナの巣立ち)に感動しました。
・昨年なかったフクロウを重点的に見学しました。ネズミの骨は小さくて拾うのに大変でしたね。
<歴史について>
・私立大学ということで、創立からこれまで恵まれたものであっただろうと想像していましたが、大変なご苦労と情熱のおかげで今日があることを知りました。息子は良い大学で学ぶことができるのだと感じています。
<地域連携について>
・土曜日に来たのは初めてですが、地域の親子連れなど楽しそうにしていて印象的だった。動物の骨が多くて、生きている姿を想像するのが楽しかった。
<学生について>
・対応してくださった学生の皆さんもよく説明してもらい、わかりやすく大変に興味深く見ることができました。
・昨年も伺いまいしたが、何度来ても楽しく、学生さんがとても親切なのでうれしいです。内容も一般の博物館にひけをとらないと思いました。
・学生さんがやさしく説明してくださるので、じっくり楽しめました。さすが勉強しているだけあって、こちらの質問にもていねいに答えてくれてうれしかったです。
・初めて入らせていただきました。研究されている学生さんの説明が聞かれ大変よかったです。動物のことについて勉強されていて、本当に良い大学ですね。頑張って下さい。
・学生さんがそれぞれの場所でクイズなども交えながら説明をしてくれたことが印象的でした。ただ見学するだけよりも面白かったです。
<ハンズオンについて>
・ふだんゾウの骨を見たり、触ったりすることができないので、びっくりしたし、勉強になりました。子どももよろこんでいました。
・ミュゼットの方の質問コーナーは興味を持って展示物を見るきっかけになりました。
■ 3. 期待すること
標本の増加、面積の拡大、IT機器の導入、剥製標本への期待はいつもありますが、目指すものが違うし、現体制では無理なので、省略しました。
<広報について>
・大変興味深い展示物がありますので、もっと多くの人に見てもらうよう工夫がされると良いと思います。小・中学校の生徒もふだん見れると良いです。
・もっと地域とか学外にアピールされてはいかがでしょう?
<その他>
・小さい子ども参加できるイベントをやってほしい。
・今回、女性の獣医さんの力強さを知り、すばらしいとおもいました。みなさんもたくさん学んでほしいです。頑張って!!
麻布大学いのちの博物館 公式twitter