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いのちの博物館だより

2018.10.08

【学習教材(標本類)の貸出】利用者の声(創造性の育成塾)

■ 学校名
  創造性の育成塾

■ 利用教材
 ・タヌキの頭骨標本5点
 ・ハクビシンの頭骨標本5点
 ・アライグマの頭骨標本5点
 ・ニホンジカの頭骨標本5点
 ・キョンの頭骨標本5点
 ・ニホンザルの頭骨標本2点

■ 使用期間
  平成30年8月1日~平成30年8月2日

■ 学年
  中学2年

■ 教科
  理科

以下は本館からのアンケートの質問と、利用者からの回答です。

教材(標本類)に対する児童・生徒の反応をお聞かせください。
 標本を手に持ち、本物から学ぶことの豊かさを感じたようでした。
 主な生徒の感想は次のとおり

・今まで、学校などでも動物の骨格やそこからどのような動物なのかを考える授業は何度かあったのですが、今回のようにたくさんの頭骨標本に実際に触れ、学ぶことはできなかったので、とても良い経験になりました。
一番印象に残っているのは、最後のパンダのところです。犬歯が発達していれば肉食、臼歯が発達していれば草食動物だと思っていましたが、そんなに単純ではないと知り、驚きました。他にもそのような動物がいるのか、興味がわきました。
実際に触れることができ、とても分かりやすく、身体で理解することができました。
ありがとうございました。

・頭骨は、動物によっても形が異なっており、とても興味を引くものでした。特に歯は、哺乳類だと他の種に比べて種類がすさまじく多く、食べるものも違うため、歯の使い方もたくさんあるという事をしり、びっくりしました。
また、草食動物の一部は、カルシウムなどの歯の栄養分を取る事が難しいという理由で歯をあまり使わないようにかわりに歯ぐきを使って、たとえはぐきが減ったとしてもタンパク質は多くとれるという利点を生かしていると聞き、生き物は進化してよりよい生き方をしているんだなと感じました。

・いつも博物館ではガラスごしにしか見れず、「この部分はどうなっているのか」と疑問が浮かぶものの、それができないので、いつも残念な気持ちで、後にしていました。しかし、今回実際にさわってみることで新たな発見や、重さ、仕組みなどがくわしくわかり、学習をする上でとても役に立ちました。
特に、肉食動物と草食動物の頭の形の違いが心に残っています。本などで読んで、なんとなくはわかっていたのですが、手にふれてみることで、さらに違う点、または共通点も見つかり、とても楽しかったし、興味も広がりました。ありがとうございました。

・とてもすばらしい授業でした。いろんな写真や骨や資料などを通して、動物のさまざまな生活習慣や食性などの知識を身につけて、動物や植物などの生物にも興味を持つようになりました。この授業の前ではずっと骨といえばこわい感じがしていましたが、先生のやさしい言葉を通して、いろんなおもしろさを見つかって、だんだんこわくなくなって、好きになりました。本当にありがとうございました。

・骨の発達は、それぞれ生息した場所や気候、食べるものなどでそれぞれちがってきているけど、同じ食べるものでも、食べ方がちがっていることで大きくちがうことがあった。雑食性だと小さい感じで、肉食や草食でもちがうけど、一概に歯の形だけでは分からないので、勉強する必要があるなと思った。骨格で動物に対する新しいイメージができたので、もっと別の視点で見てみたいと思った。

・今日の授業はとてもおもしろかったです。ふだんはレプリカしかみれないようなものも、本物をみることで、「ああ、前は生きていたんだ」と思い、本当に、動物についてじっくり考えることができました。動物の種類も豊富で、どれもおどろくものばかりでした。ウシなどはとても大きくてもってみるとしっかり重く、「すごい!牛の頭をよく支えられているなあ・・・」と牛の体に敬意をはらってしまうなどです。ハムスターの頭骨やネズミの頭骨は逆にとても小さく、「よくこんなののこってるなあ・・・」と思いました。繊細で、いつこわれてしまうかも分からないような骨をここまで美しくもとの形をとどめたままで残しておけることがすごいと思います。今回は、協力していただき、ありがとうございました。

・ゾウの歯は横向きにみぞがあり、前後に歯を動かすなど、標本をよくみることでその動物の食べ物の食べ方などを知れると分かり、とてもおもしろかった。また、はんすう動物について初めて知りおどろいた。ライオンは、もっと肉をかみきるためにたくさんかむと思っていたが、3~5回程度だと分かった。
また、魚類、両生類、は虫類は同型歯性で、全ての歯の形が同じというのは意外だった。動物の形から分かることはたくさんあるんだなと改めて実感した。

教材(標本類)の利用時に工夫された点、心掛けられた点をお聞かせください。
 工夫した点:文林中学校の生徒と比較すると、全国から選抜されて参加している生徒が対象の授業でしたので、骨格標本から動物の暮らしを想像するような学習をデザインしました。授業の様子、使用したパワーポイント、ワークシートは詳しくはデータを提供させて頂きましたのでご覧ください。
 心掛けた点:観察した事実から思考を深めるような学びにしたこと。自分が担当した授業しか生物領域の授業がなかったので、生物の持つ面白さを標本を通じて伝えようと心掛けました。

教材(標本類)を利用して、先生のご意見・ご感想などをお聞かせください。
 学校の授業ではない、今回のような特別な学習の場でも使用させて頂き、ありがとうございました。

授業での観察の様子

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