12月22日にワークショップの続きをしました。
内容は前回と同じです。
人数は8人で前回よりは大幅に少なくなりましたが、和やかな雰囲気で楽しいものになりました。
■ 参加者からの感想
13才男子
前回やらせていただいた時の八ヶ岳とはまったく違って、ハタネズミのほうがアカネズミよりも多いことに驚きました。場所によってネズミの種類がまったく違うということを実感しました。このような小さな骨からでも、どこの部位なのかという事が分かるのがすごいなと思いました。とてもたのしいワークショップだったので、来年やるときにも参加をしたいと思います。
18才女性
私はフクロウに強い関心を持っていたため、今回の「フクロウの巣からネズミの骨を取り出す」というこの企画に参加しました。フクロウはペリットにして骨を吐き出す(骨はペリットとしてしか吐き出されない)と思っていましたが、巣の中に落ちているのですね。また、フクロウはネズミ、小型の昆虫類を食べていると思っていましたが、今回骨を取り出してみて、鳥の骨カエルの骨も出てきて、様々な種を食べていることを知ることができました。また、普段大学の講義(座学)で学んでいることを、"骨を見つけて分類する"という今回の企画でさらに深く学ぶことができたと思いました。まだまだ分類できない骨がありますが、習ったとおりの骨の形を見つけるのが楽しかったです。また機会がありましたらぜひ参加したいと思います。ありがとうございました。
19才男性
今日、初めて八ヶ岳のフクロウの巣材分析作業に参加した。
初め、土の量が多かったので、何回も何回も骨がでてきて、入れる量を間違えたなあと思った。歌う姫(大腿骨)の区別がしやすかった。球の部分で判別ができた。くの形をした歯や、細くて小さい骨がぼろぼろでてきて、よく残ることができているなあと思った。とりあえず、骨らしき物を紙の上にのせていったが、他の人がきれいに分けているのを見て、自分もチャレンジしようとしたが、ぜんぜんできなかった。
34才男性
初めて参加しました。なかなか骨を分類するのに苦労しましたが、貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。ネズミの骨を取り出す作業の前に、八ヶ岳に生息しているハタネズミとアカネズミの生態の違いを勉強できて良かったです。アカネズミは森林に棲み栄養分の多い果実や昆虫を食べることから歯冠が短く歯根が長い、ハタネズミは植物の葉や根を食べることから歯冠が長い特徴がある。それらを知った上で骨を取り出す作業ができたので、単に骨を取り出すことではなく、一つ一つの骨に生態の違いを感じながら作業できたのが良かったです。すばやく骨を分類できるように、これからも参加したいです。
48才男性
このたびは大変楽しいワークショップに参加させていただきありがとうございます。
昨年に続き2回目となりますが、今回は八ヶ岳だけでなく弘前の巣材での体験をさせていただき、新たな発見もあり、とても楽しく過ごせました。次から次へと見つかる骨に驚きつつ、昆虫、羽など様々なものも発見され、フクロウの生活を垣間見られたと思います。
追加で開催いただいたおかげで、今回参加することができました。設定日が複数回あると参加しやすく、多くの方々が体験できるかと思います。次回もぜひ参加させていただきたいと思います。
60代女性
偶然タウン誌で活動のことを知り、初めて参加させていただきました。地道な骨探し(分類)作業をしながらも、次第にねずみの大きさや、ねずみ以外の骨についても分かるようになり、楽しくあさる作業をすることができました。そして今回のそのささやかなデータが八ヶ岳のフクロウの生態の調査の一部となるのだなあと思うと、一助となった喜びも味わうことができました。またこのような体験の機会がありましたら参加したいなと思いました。
60代女性
私が住んでいる町田にも2~3年前までフクロウがこの12月くらいになると、夜日没後すぐかなぁ、鳴いていました。最近は聞かなくなって、今期も夜道を歩くときは聴き耳をたてています。
大きな古い林がなくなってきたこともあるのでしょうが、ネズミなどのえさが少なくなれば住めなくなるし・・・と思うし、難しいですね。骨のことは何も分かりませんが、教えて頂いただけで、けっこう探せるものだなあと思いました。
なにげない、ゴミと言われるような中にも、いろいろな生き物の痕跡が残されていて、小さなゴミくずを見ながらも大きな生き物とのつながりや循環が見えてきておもしろかったです。ありがとうございました。おもしろかったです。
74才男性
先週の12月15日に続いての2回目の参加です。毎回新しい発見があり楽しい2時間でした。参加される皆さんがどんどん若い方が多くなり、たのもしく感じます。特に12月15日の第1回目のワークショップには小中学生が多く、単調で地味な作業を目を輝かせて行っている姿に感銘を受けました。 八ヶ岳自然クラブの活動がフクロウの保護だけでなく、未来の研究者を産むきっかけにもなるのではと思うと、自分達の活動に一層の意義を感じます。ありがとうございました。
麻布大学いのちの博物館 公式twitter