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いのちの博物館だより

2019.07.09

フクロウの巣材から検出されたハタネズミ類の割合について

                                      【タイトル画像】上:アカネズミの下顎 下:ハタネズミの下顎

昨年の12月と今年の6月に本館と東大和南高校でフクロウの巣材からネズミの骨を取り出す実習を行いました。
これまでは八ヶ岳のものを分析しましたが、昨年は弘前大学・農学生命科学部の東信行教授のご好意で、弘前のリンゴ園のものも提供されました。博物館では子供を含む親子連れなども参加し、好評でした。
また、東大和南高校では、好奇心いっぱいの高校生たちが熱心に骨の取り出しをしていました。その取り出した骨のうち、森に住むアカネズミ類と草原に住むハタネズミ類の顎の骨の数を調べました。そして、ネズミ全体におけるハタネズミ類の割合を算出するとグラフのようになりました。
八ヶ岳は7カ所の巣を分析しましたが、ハタネズミ類の割合は大きいものでも67%で、少ないものは29%と倍以上の開きがありました。これは八ヶ岳には牧場があり、牧場の近くではハタネズミ類が多く、森の中ではアカネズミ類が多くなるからです。これに対して弘前のリンゴ園2カ所では80%以上で、ほとんどがハタネズミ類という結果でした。リンゴ園はよく管理されているので、ネズミにとっては草原と同じような環境だということです。ここではフクロウの巣箱を作ったことで、リンゴの木をかじるハタネズミの被害が亡くなったそうですが、分析内容はそのことを裏付けていました。このことはNHKの「ダーウィンが来た」でも紹介されました。
今後もフクロウの調査を教材として利用するイベントを行う予定です。
フクロウ結果(差し替え)
グラフ:八ヶ岳(緑)と弘前のリンゴ園(赤)のフクロウの巣材から検出されたハタネズミ類の割合

 ※こちらの画像をクリックすると、別ウィンドウで拡大版が表示されます。

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