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いのちの博物館だより

2019.09.05

【学習教材(標本類)の貸出】利用者の声:相模原市立若草中学校

■学校名
 相模原市立若草中学校

■利用教材
 骨格標本(アライグマ、ニホンジカ、ニホンザル)

■使用期間
 令和元年 6月 29日 ~ 令和元年 7月 15日

■学年
 第2学年 2クラス(30人×2)

■教科
 中学校2年生 理科 第四章「動物のなかま」 草食動物と肉食動物

以下は本館からのアンケートの質問と、利用者からの回答です。

教材(標本類)に対する児童・生徒の反応をお聞かせください。
肉食、草食、雑食の3種類の頭骨を比較する中でそれぞれの動物の生活の違いについて学習しました。通常であれば教科書や資料集等のイラストや写真で学習する事の多い分野であるため、生徒の興味を引き出すことが難しいと感じていました。
今回は理科室に入った時点から生徒が目を輝かせており、実際に触れることができた事で骨の質感や重さ、においなど様々な視点から学習し、終わった後に「他の動物の骨も見てみたい」という生徒が何人も出てきました。こちらも嬉しく楽しい授業となりました。
何よりも、実際に見て触れたことで学習内容の定着率が高くなり、学習内容が深くなったと感じています。

教材(標本類)の利用時に工夫された点、心掛けられた点をお聞かせください。
特に教師側からヒントは与えず、とにかく頭骨の違いを探し、見つけた違いから生活の様子を想像する展開。
発見した違いがどのような生活の違いに関わるのか調べるために資料集やインターネット、送って頂いた資料をオプションとして用意。
ワークシートを複数用意し、学習レベルに応じて選択できる学習環境。

教材(標本類)を利用して、先生のご意見・ご感想などをお聞かせください。
生徒によってはニホンジカには何故前歯が無いのか?といった疑問から偶蹄目、奇蹄目を調べたり、脳の容積の違いに着目する等、頭骨がある事で教科書の内容を大幅に超える学習内容となりました。頭骨に加えて足の骨等があると、食物の観点からの違いが分かり、更に分かりやすくかつ、発展もできるのではないかと感じました。
学習指導要領の観点からすると、肉食動物・草食動物の違いの前後で「脊椎動物の分類」、「脊椎動物と無脊椎動物の違い」について取り扱うため、哺乳類以外の骨格標本(両生類、は虫類、鳥類、無脊椎動物の透明標本など)があるとさらに発展的な学習ができると感じました。
本当に良い学習の機会をありがとうございました。
若草中③HP用若草中②HP用

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