SDGsスタディツアーで、相模原市立津久井中央小学校3年生の皆さんが来館されました。
講師は、獣医学部 獣医保健看護学科の島津德人 先生(いのちの博物館 前館長)が担当しました。
今回のツアーでは、動物園や絵本などで子どもたちに馴染み深い「ゾウ」と「キリン」、そして自分たち「ヒト」を中心に体のつくりを観察し、動きの特徴を考えました。
まず、「ゾウ」と「キリン」、大きい動物はどっち?という問いかけから、動物の「大きい」とは何かを考えました。
来館前日、教室で"ぞうさん"の童謡を歌って気分を盛り上げてきた皆さん。「ゾウが長いのは本当に鼻かな?」と先生から質問が飛びます。
次に、キリンの全身骨格標本を見ながら、脚のそれぞれの部位が私たち(ヒト)の体のどこに当たるのかを考えました。
脚の長いキリンは、右側の前脚と後ろ脚を同時に前に出す歩き方をしています。
いつもの歩き方とキリンの歩き方を実際にやってみました。
最後に、ヒトの全身骨格標本を見ながら自分の体について考えました。
ヒトと動物の全身骨格標本を比べて観察し、どこが違うのかを見つけます。
そして、その違いによって、ヒトができる特徴的な動きについて考えました。
また、その動きを実際にやってみて、筋肉への力の入り方についても体感しながら確認しました。
講義の後は自由見学時間となりました。
本物の骨に触れるハンズオンコーナーでは、ゾウの下顎や足の骨、頭骨を実際に持って重さを体感したり、鼻の穴の位置を探したりなど、講義で聞いた内容をさっそく確かめていました。
本物の骨を見ながら、自分の体と動物の体を比べて考える体験は、初めてだったのではないでしょうか。
これからも、様々なことに「どうして?」と思うことを大切に、自分の頭でたくさん考えてみましょう。いのちの博物館での時間を、今後の学びに生かしてくださいね。
麻布大学いのちの博物館 公式twitter