8月22日(金)展示室を会場に、夏休み子ども教室「動物たちの骨を学ぼう!『骨からわかる、いろいろなこと』」を開催しました。1年生から5年生まで、16人の小学生の皆さんが参加してくれました。
今回のテーマは"指"の骨。指の骨に注目して動物の骨を観察する教室です。麻布大学獣医学部獣医学科解剖学第一研究室の大石元治先生が講師をつとめました。
最初に、「動物たちの指の骨は、形も、指の本数も種類によって異なる」というお話しがありました。動物に詳しいお友だちは当然、という顔をしていますが、そうでないお友だちは、「??」と不思議な顔も見られました。
次に、博物館のほ乳類の標本の指を観察するクイズが配られました。観察する真剣な眼差しが痛いほどです。
答え合わせをしたら、いよいよより深い「指の骨」の世界へ。
先生から、身近な動物であるイヌとネコの指の違いについてお話しがありました。
他の多くの動物と異なり、ネコの仲間の多くは「爪を出し入れできる」構造をもっています。それはどうして可能なのか?という観点から、まずイヌの指とネコ科動物のトラの指の骨を順番に並べて、見比べてみます。
トラの指の骨には、爪を引っ込めるのに有利な"くぼみ"があることが分かったら、次にそれぞれの骨をスケッチしてみましょう。
先生に観察とスケッチのポイントを教えていただいたり、
動物に詳しいお友だちが、初めて会う他のお友だちをリードして、いろいろ話し合う姿も見られました。
子ども教室が終わる頃には、16人の小さな科学者が誕生していました。
本物の骨を教材に、大学の先生から観察のコツを教えてもらえる子ども教室は、毎回大変好評で、今回も募集開始後あっという間に定員になりました。
参加者からは、
といった嬉しい感想をいただきました。
ご参加いただいた皆様、講師をつとめてくださった大石先生、ありがとうございました。
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