10月31日(金)、東京都立町田総合高等学校のみなさんが来館されました。麻布大学獣医学部獣医保健看護学科教授の島津德人先生が、講師をつとめました。博物館の中でもほ乳類の骨格標本を中心に観察をしながら、「この動物はなぜこの形なのか」という先生からの問いかけに、みなさん真剣に向き合いました。
例えば、草食動物のキリンの骨格標本を観察しながら、
「キリンが長いのは本当に首だけ?」
「背が高いキリンは、肘から下、膝から下がなぜ特に長い?」
「前足の方が後ろ足より長いのはなぜ?」
「関節を減らすとどんなメリットがある?」
と、先生の質問が飛びます。
次に、肉食動物のライオンの全身骨格を観察しながら、ライオンはなぜこの形なのかを考えます。ここでも、「獲物を捕まえやすくする腕のつくり」のお話しがでて、キリンとの比較をしながら観察がすすみます。 更に、腕の構造と筋肉の付き方について、自分の腕を動かしながら考えます。
最後に、館内で唯一の模型、人体の骨格標本を確認しながら、「鎖骨があるから可能な霊長類の腕の動き」を考えます。
残りの時間を使って、本物の標本をさわっていただけるハンズオンコーナーなど、館内を自由にご見学いただきました。
ご来館ありがとうございました。
麻布大学いのちの博物館 公式twitter